BARIZO-GON

芋が好きすぎて色々と日常生活に支障をきたしているtaishoの無気力な現実逃避場所です

つぶやきから価値ある作品を生み出す

普段からふと思いついたことや考えたことをSNSを通して発信しています

発信というとだいそれたことのようですが、今の時代誰しもが発信者の時代です

ふとしたつぶやきも立派な発信だといえるでしょう

 

そうした発信に対してなにかしらレスポンス(いいね!、リプライ、リツイート)をいただける場合があります

まったくレスポンスがないこともあります

これらの差はなにか

今回はそんなお話です

 

まず自分が普段つぶやいていることですが、主に以下の4つのパターンがあります。

①考えたことを格言のように構成しなおしたもの

②日常のひとこま、近況報告

③ふと率直に感じたことをそのままの言葉で

④ウケを狙いに行ったネタ

 

例えを出すとすると、

①自分らしさが独りよがりになっているとただのワガママ。自分に異議申し立てを繰り返して研鑽すべき。

②ああ…寝坊した…

③レンゲで食べるチャーハンは5割増でうまい

④世界クラスのマッパーが全裸健康法教えます!!

 

以上の例は実際のつぶやきを思い出しながら書きました

ネタがしょーもないというのはどうか置いておいてください

うん、重要なのはそこじゃない

 

大事なのはそれぞれのパターンの時、自分がどういう心理状態でつぶやいているかということです

 

①の場合だと、一番人の目を気にして言葉を選んでおり、文がすごく硬くなります

どこか物事を俯瞰的な視点で見ており、すごく冷静で他人事を語るかのような上から目線の時さえあります

言葉選びすごく吟味するので投稿するまで最も時間がかかります

②の場合、一番何も考えていません

ふとつぶやこうと思ったらすでに手が動いている状況です

特に感情が込められたわけでもなく、ただ淡々と自分をとりまく状況が書かれている場合が多いです

③の場合、考えるというプロセスまでは①と変わりません

ただ、そこに感情に左右されている部分が加味されており、より感情的で自分勝手な思いを書く事が多いです

言葉に「思っていること」という命が乗っていて一番人間味のある本音らしいつぶやきです

④は完全に狙いに行ったネタです

ふと思いつくパターンがほとんどです

あわよくばバズればいいな程度のことくらいしか考えていません

寒いです

 

自分の場合これらに対するレスポンスというものにある程度法則性があります

ここが今回のテーマとなります

 

さて、もっともレスポンスが多いのはどのパターンでしょう

 

正解は③です

 

次いで④=①>②と続きます

これはほぼ固定されたパターンと化しています

 

この点について考察してみましょう

まず、一番レスポンスのない②

これは単純に人の動向に興味関心がないからだろうと推測します

人は基本的に自分本位な生き物です

当たり前ですが自分に関係のない情報、興味のない情報に価値を見出しません

自分を好意的に見てくれている場合や特に有名人でもない限り、②のパターンでのレスポンス率は必然的に低くなります

次に①と④ですが、④はかなりムラがあります

ほんとにふとしたおもいつきなので当たり外れが激しいです

そして、①ですがこれは自分の言葉のようでそうではないという部分が見抜かれているのではないかと感じています

見直してみても世の中を知った気でいるような固定概念にとらわれた考え方をするつぶやきが多い傾向がありました

非常に言葉を選び、非難を受けることを恐れるような無難な方向性なのも特徴です

これは綺麗事でしかありません

言ってることは正しいかも知れないけど人はそれだけでは測れないよね?という感想を抱くようなつぶやきです

そして一番レスポンス率の高い③、これこそがその人を表す重要なつぶやきです

良くも悪くも本音であるこのつぶやきは、この価値観に共感できるかどうかがポイントとなります

ただ、①番のように堅苦しさはなく人間臭い部分がよく出るつぶやきなので、誰かには刺さるパターンが多いです

 

ここからわかることは正直であること、着飾ったものではなくて等身大の自分を曝け出したときに誰かに響いているということです

作り物ではない、この人は本気でそう思っているんだろうなという部分を言葉から感じ取れたとき人は共感し信頼できます

 

そして、この感覚の共有を用いることでニーズを分析することがある程度可能なのではないかと考えました

 

③について、レスポンスがもらえるということは感覚を共有できているということです

それは創作するうえでの重要なニーズとなります

たとえば

「挑戦することは期待と不安、どっちの感情もあるけど希望を抱いて歩いていくしかないよね」

とつぶやいた際に多くのレスポンスをもらえたとしましょう

つまり、多くの人がこの感覚を共有しているということになります

すると、この感覚は需要があるとみることができます

「挑戦に対してエールを送る」をテーマに曲を書けば、多くの人の共感が得られるのでは?という推測ができるのです

自分の場合は曲でしたが、もちろん表現は無数にあります

それは小説かも知れないし、絵かもしれません

あるいはもっと斬新なものかもしれません

 

作品が価値として見出されるのは共感を得た瞬間です

まるで自分のことかのように思わせることが何よりも重要です

この共感をいかに獲得するか

普段からのちょっとしたつぶやきからニーズを探り、表現のテーマを決めてみるという訓練は有効なのかもしれません